生活クラブを利用している登録法人のご紹介
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どんぐり保育園(鴻巣市)
園舎は木造、床は檜で風通しと日当たりが良く、四季折々の恵まれた自然環境の中で生活しています。障がいのある子も健常児も一人一人が大切にされ感性豊かに生き生きと共に育ちあっています。手作り給食やおやつへのこだわりは無認可時代から父母と一緒に作り上げてきた財産です。 |
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一汁三菜が基本で毎日野菜をたくさん出しています。添加物や化学調味料を使用せず、給食だけでなく、おやつも手作り。子どもたちが今日のおやつは何かと給食室を覗きに来てくれます。 |
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◆ある日の給食 |
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・五分づき米 |
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・ごまクッキー |
◆お気に入りの消費材 |
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ひき肉(豚・鶏) |
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豚バラブロック |
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かぼちゃ |
◆お話を伺った方 |
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園長 福田和子さん 管理栄養士 内田尚子さん |
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基本情報 |
かしのき保育園(北葛飾郡松伏町)
樹齢200年以上の大きなかしの木があることで知られるかしのき保育園は、農具や杵の柄などに使われている硬いかしの木のように子供たちがしっかりと強く大人になり社会で活躍してほしいという願いが込められています。散歩・泥、水遊び・山登り・竹馬や 縫い物・畑での野菜作り、蒔で火をおこして作る料理の日・毎日の雑巾掛けや動植物の世話など沢山の事を子ども達と体験します。そして国産、旬にこだわった野菜中心の食事と裸足、薄着で心と体を育て、五年先、十年先の子どもの成長を楽しみに生きる力を育てています。 |
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◆食事づくりへのこだわり |
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かしのき保育園では、「出汁」にこだわっています。生活クラブのかつお厚けずり・混合けずり節・みついし昆布・煮干し・干ししいたけを多めに使い、濃いだしをとり、だしの風味で調味料の量を少なめにしています。出汁が濃いので塩分を抑えることができます。根菜を中心に旬の野菜や海藻・きのこ類や豆類の煮しめ、青菜のおひたしを多めに献立にいれており、素材の持ち味を生かし、薄味に仕上げています。子ども達は噛むことが少なくなっているので「噛む」ことを意識して青菜のお浸しに切干大根をいれる事もあり、酢ゴボウ、茎わかめ入りチヂミ、レンコンなどを入れた煮しめなどもだしています。 |
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◆ある日の給食 |
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・ごはん |
◆お気に入りの消費材 |
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豚ひき肉 |
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さばみりん漬 |
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ウインナー |
◆お話を伺った方 |
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園長 石井貞人さん |
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基本情報 |
エデュフィールドそらいろこども園(狭山市)
エデュフィールドそらいろこども園はシュタイナー幼児教育の考えをベースにした保育内容の園で、こどもたちが幸せに包まれて自由にすごせる「もうひとつのお家」という表現がぴったり。野菜中心の素朴な手作りごはんを大テーブルでこどもと先生が一緒に食べる光景は大家族のようです。よく食べてよく遊びよく眠ること、四季折々の行事や手しごとを通じてゆっくりと「自分」が花開いていくよう生活リズムを大切にしています。先生たちはお母さんのようにこどもたちを穏やかに見守り、静かでゆるやかな時間が流れています。 |
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◆食事づくりへのこだわり |
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安心安全なものを食べさせたいというコンセプトのもと開園時に食材の調達先を探して生活クラブを選びました。毎日の食事は根菜類を中心に昆布で出汁をとった薄味を心がけた献立にしていて、素材の味を味わうことによってこどもの微細な感覚を整えています。同じ人参でも産地によってこども達の反応が違うほど。みんなで同じものが食べられるように幼少期には乳・卵を使わないようにしています。 嫌いなものも少しでも食べられたらほめて達成感を感じられるようにしています。 また、生活の中のしごとを大切にしているので食事ができていく過程を見られるようにしたり、テーブルを拭いたりお茶碗を並べることなどをみんなでします。食器は陶器、コップは両手を使って飲むようにあえて取っ手のついていないものにしています。 |
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◆ある日の給食 |
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[給食] 全粒粉のパン 豆乳スープ 大根ときゅうりのサラダ |
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[おやつ] 大根としらすのチヂミ |
◆お気に入りの消費材 調味料や野菜・肉・魚など基本の食材はもちろん生活クラブのものですべてお気に入り。 |
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納豆 木曜の納豆の日がみんな大好き。発酵食品を積極的に取るようにしている |
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強力粉・薄力粉・全粒粉 パンづくりに欠かせない美味しい粉類 |
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豆乳 豆乳や甘酒は市販のものと味わいが全然違う |
◆お話を伺った方 |
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主任 横尾香織さん |
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基本情報 エデュフィールドそらいろこども園 〒350-1328 埼玉県狭山市広瀬台3-15-7 04-2941-6230 |
社会福祉法人育成舎 ハルムこどもえん(比企郡)
社会福祉法人育成舎 ハルムこどもえん(第二ハルム保育園・ハルム松ノ木保育園)では、乳幼児期は体の基礎をつくる大切な時期であるという考えのもと、旬の野菜に合わせた和食中心のお昼の食事や軽食(おやつ)を手作りで提供しています。 毎月行事食や郷土料理を作って日本の食文化をこどもたちに伝えたり、お料理保育やおやつ作り、野菜の栽培などをしたりと、子どもたちと食物が食事へとかわる過程を楽しみながら経験しています。 |
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◆食事づくりへのこだわり |
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滑川町にまだ生活クラブの配達がない頃から、嵐山の班から購入し、車で運んで使用してきました。 おやつの時間に提供する軽食は四回目の食事と位置づけ、炭水化物中心のメニューです。お好み焼きや人参ケーキ、生活クラブのこし餡と寒天で水ようかん、安倍川マカロニ、茹でとうもろこしやふかし芋。地元で作っている特別栽培米を園の製粉機で製粉し、上新粉にしてお団子を作っています。帰宅が遅いお子さんにも配慮しておにぎりなど腹持ちのよいものも提供しています。 子ども達が食べている給食を毎日展示して保護者の方がお迎えの時に見ることができるようにしています。 |
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◆ある日の給食 |
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・ご飯 ・豚肉と大根の煮物 ・高野豆腐のみそマヨサラダ ・小松菜と玉葱のすまし汁 |
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・鶏肉とさつま芋の甘辛炒め ・ナムル ・大根と油揚げのみそ汁 |
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軽食 チヂミ |
◆お気に入りの消費材 |
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なたね油 生活クラブに入る前から油にはこだわっており、国産圧搾手法のなたね油を取り寄せていました。 |
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マヨネーズ・ケチャップ 子ども達が大好き! Rびんでゴミを削減できるのも良いですね。 |
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煮干し 余計な添加物を使っていないところが安心です。 |
◆お話を伺った方 |
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社会福祉法人育成舎 ハルムこどもえん 栄養士 小松 広美さん |
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基本情報 〒355-0811 埼玉県比企郡滑川町羽尾1830 0493-56-3223
第二ハルム保育園 〒355-0811埼玉県比企郡滑川町羽尾615 0493(57)0033
ハルム松の木保育園 〒355-0062埼玉県東松山市西本宿1727 0493(81)5532 |
めぇめぇこやぎこども園(草加市)
めぇめぇこやぎこども園では園児一人ひとりと向き合い、個性に合わせて「一人ひとりを大切に丁寧に保育する」ことを実践しています。乳児は育児担当制で基本的生活習慣が自立できる段階をふまえて、丁寧な育児をしています。この時期に身についたことが小学校やその後の食生活につながっていく事になるので、「食生活は育児の原点」と、園生活の中で最も大切にしていることのひとつ。自分の食べられる量や一口で食べられる量を自分自身で決めるというように自分でできることの楽しさを積み重ねて身の回りのことができるようになっていきます。健全な食生活のために食材の吟味だけでなく食器や食具、時間帯などひとりひとりに合わせて対応しています。 こども達に飲んでもらい導入を決めた牛乳、パスチャライズド製法のノンホモ牛乳が身体の中でゆっくり吸収される様子がわかるレンネット実験を見せるなど「食」が保育の真ん中にある園です。 |
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◆食事づくりへのこだわり |
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野菜本来の味がわかるように味付けは薄味にし、噛めば噛むほど野菜や肉の旨味を感じられるように固さに心配りをしています。また添加物のないものを選んだり、食育活動として実際の野菜の形を見せたり、どのように食べ物ができるのかを知る機会も作っています。 |
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◆ある日の給食 |
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・ごはん ・もち米付きしゅうまい ・色々野菜のおひたし ・油揚げ・わかめと野菜の味噌汁 ・りんご |
◆お気に入りの消費材 |
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ノンホモ牛乳 牛乳を導入する際、市販品など色々牛乳を並べ年長さんに飲み比べを行いました。子ども達が「一番おいしい!」と選んだのが生活クラブのノンホモ牛乳。美味しさが全然違うとのこと。ノンホモは上層にクリームがたまるので、子ども達に与える時にその都度シェイク。食事が順番なので、美味しさをキープするためピッチャーに移し替え氷が入った器で温度管理もバッチリしています。 |
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ちくわ 消費材を取り組む前は、スーパーで購入していた。魚のすり身の食感がとてもよい。子ども達に消費材に変更したことを言わなかったが、すぐに「今日のちくわ美味しい!」と声があがった。 |
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ハム・ソーセージ 保存料、着色料などの添加物もなく、なにより安心安全で子ども達に提供できる。 |
◆お話を伺った方 |
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園長先生 管理栄養士の先生 |
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基本情報 社会福祉法人 北谷みどり会 めぇめぇこやぎこども園 〒340-0046 埼玉県草加市北谷3-36-17 048-943-3800 |
はなぞの保育園(ときがわ町)
はなぞの保育園は左右にとても広く木がふんだんに使われた園舎で、ドローンで上空から撮影をしないと全貌が見えないくらいです。また、園のまわり360度が自然探検の宝庫。山、谷、川、水、畑や田んぼ…。恵まれた自然と共に子ども達の毎日の暮らしがあります。各教室の前にはスイカやミニトマト、じゃが芋、さつま芋が植えられ、子ども達が水を遣るじょうろが並んでいました。4月はわらびを摘んでわらびごはん。5月は野イチゴを欲しいだけ食べたらジャム作り。6月は梅をもいで梅ジュースと梅干しに。7月はブルーベリーをほおばり、9月は山栗を拾う。10月は柿を食べ、11月は毎日ミカン狩り。12月・1月は冬イチゴの食べ放題。2月・3月はフキノトウを摘んでたらし餅…。自然の中でむきだしになっていく子ども達。給食が食べたくて入園する子がいるほど、毎日の給食が大きな楽しみのひとつになっています。 |
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◆食事づくりへのこだわり 食べるとは生きること。体を作る「食」だからこそ、無農薬有機栽培の米、野菜もできるだけ無農薬有機栽培のもの、調味料はもちろん無添加のものを使用しています。和食中心のメニューを心掛け、「薄味で素材そのものの味」を大切にしています。 楽しかった給食の時間、季節ごとの行事や旬の食べ物の美味しさ、「ののさま(ほとけさま)、いただきます。」と感謝の気持ちを持っていただくことをいつまでも忘れずにしてほしい、園の味を家庭の味のように覚えていてほしいという願いを込めて一から丁寧に手作りしています。 ![]() ![]() |
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おさかなを捌いていただく日は、「食べるという営みは生きとしいけるものの犠牲の上に成り立っている。生命をいただいていることに感謝して食生活を行っている。」ということを学ぶひとつとして、1クラス1尾のサバを園庭で捌いています。捌く日に向けて、子ども達は紙芝居や絵本などで事前の学習をしてその日に臨みます。当日の給食に出されるサバの料理はいつもより残食が少ないそうです。 ![]() |
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◆ある日の給食 ![]() [給食] ・七分づきごはん ・肉団子スープ ・伴三糸 ・ししゃものカレーフリッター ・梅干し |
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◆お気に入りの消費材 ![]() マヨネーズ 添加物などの余計なものが入っていないので安心して使えます。なたね油、卵、酢などでシンプルに作られているので、サラダに和えると素材の味が引き立ちます。
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◆お話を伺った方
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森のこクラブ(滑川町)
森のこクラブは子どもの主体性を尊重し、社会で生きる力を育む、少人数放課後児童クラブです。住宅街にある一軒家というアットホームな環境なので「ただいま~」とわが家に帰ってきたよう。お部屋に続くキッチンにはおやつを作る先生の後ろ姿や、おいしそうな香りや音・・・。学校で色々なことがあっても、うれしいホッとする時間が待っていてくれます。子ども達は毎日3~4キロ先の山の上の学校まで歩いて登下校しているので、帰ってきたらおなかがペコペコ。おなかにたまり、栄養のあるおやつを全て手作りしています。主役は『子ども』と考え、遊びも子どもたちの主体性を極力尊重していて、秘密基地づくりや水遊び、木登り、工作など、子どもたちがやりたいことにはスタッフも一緒になり全力で取り組んでいる元気な学童です。 ![]() |
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幕内秀夫さんの本や考え方を参考にしながらおやつの提供をしています。子どもと一緒におやつ作りをする、使った材料の説明をするなど食に関心を持ち楽しさを感じてもらう工夫をしています。温かいものは温かく、冷たいものは冷たくと、提供する温度にも配慮しています。また七夕や節分など日本の行事食を大切にし、月1回のお誕生日会はその月のお誕生日の子どもたちのリクエストで唐揚げや焼き鳥などバラエティに富んだおやつが並びます。 1ヶ月毎日出てくるおにぎりメニューは全部違うそうです。定番の鮭や鰹節、混ぜごはんや、ツナのそぼろ…今日は何だろうと子どもたちが毎日楽しみにしています。 |
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◆ある日のおやつ ![]() おむらいすおにぎり ![]() チーズ焼きおにぎり |
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◆お気に入りの消費材 ![]() 鶏卵
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◆お話を伺った方
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おおのみち保育園(志木市)
「目指せ!!大人も子どももスキップして来たくなる保育園を!」
大地にしっかりと根を張り、枝葉を伸ばして成長していく大きな樹のように、人が人として大きく成長していく土台(大きな樹を支える根っこ)をつくる大切な時期に、子どもたちが元気に遊び、よく食べ、よく寝て、心身共に大きく育つよう「安心・安全・愛情」の栄養素を用意して一人一人を大切にする保育を心がけているおおのみち保育園。子どもたちと一緒に園の庭で野菜を育てています。苗を植え、毎日小さなじょうろで水をやり、成長していく様子を間近に見て収穫する体験を大切にしています。収穫したきゅうりをひとりひとりビニールの保存袋にいれてもらい甘酢を入れてもみもみ…自分で作ったきゅうりの甘酢漬けは美味しさも格別。調理して食べるところまで楽しみながら体験しています。 ![]() |
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◆食事づくりへのこだわり 「食事はみんなでおいしく楽しく食べる」をモットーに子どもたちが喜んで安心して食べることのできるよう手作りしています。おおのみち保育園に通っている0~2歳の小さな子どもたちに合わせて切り方、大きさ、彩りや盛り付けに心を配っています。体を作る大事な食事なので、添加物をなるべく除き、出汁をしっかりとる和食中心のメニューを大切にしています。週に1~2回「クッキングの日」を行っています。じゃが芋が採れる時期には茹でて皮をむいてサラダに、クッキーの生地は給食室で作ったものを、子ども達には型抜きをしてもらい、焼いておやつに食べるなど、調理過程を体験して食べることを大事にする心を育てています。みんな「お米」が大好き!バター醤油おにぎりや、炊き込みご飯、まぐろ油漬け缶と塩昆布のごはんなど おやつのレパートリーにも数多く「お米」が登場。お米スティックは炊いたご飯に甘味噌で味をつけ、春巻きの皮で揚げたもの。小さいお口に合うよう手で持てる大きさにしています。 |
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◆ある日の給食 ![]() ごはん ・豚肉のみそ炒め ・きゅうりの甘酢漬け ・麩のすまし汁
おやつ ・豆乳 ・黒糖蒸しパン |
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◆お気に入りの消費材 ![]() 煮干し ![]() スイートコーン缶クリーム状 ![]() ホットケーキミックス |
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◆お話を伺った方 施設長:佐藤理子先生 栄養士:澤ノ井英恵さん ![]() ![]() |
小規模保育施設 よつばのおうち(狭山市)
よつばのおうちは0~2歳児を対象とした定員19名の小さな認可保育施設です。 ![]() |
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◆食事づくりへのこだわり
献立は和食が中心です。だしはもちろんのこと、手前味噌で作るお味噌汁に使う煮干しは全部無駄なくいただくために粉砕していれています。
野菜などの素材の味とうまみをいかに引き出すかを工夫しています。じゃが芋やそら豆、たけのこの皮をむいたり洗ったり、煮干しの頭をとるなどこども達がお手伝いをしながら食材に触れる機会をたくさん作っています。近所の農家さんからいただいた、じゃがいも、大根、間引きの人参など新鮮な食材も給食に登場します。 ![]()
また、食事のテーブルを整えるということはもちろんですが、食事中、足がブラブラしないようにしっかり足のせ板を調節できるチェアが採用されており、食べることに集中できるようにしています。食べることは毎日なので、椅子は子どもひとりひとりの身体に合わせてセッティングしています。
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◆ある日の給食 ![]()
[給食]
・わかめごはん(胚芽米・わかめ) ・おからのコロッケ(野菜たっぷり具沢山) ・トマトのおひたし(湯むきして出汁醤油) ・ひじきのケチャップ煮 ・みそ汁(大根・豆腐・油揚げ) |
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◆お気に入りの消費材 ![]()
ケチャップ
トマトの味が濃いものの、酸味が少なく野菜の旨みが感じられます。ピザソース代わりや煮込み、ピラフ、ナポリタンなど調理に使えて便利です。 ![]()
みかん缶
生産の工程で皮を溶かす薬品が使われていないので安心して使え、ヨーグルトに入れたり、ゼリー、ババロアにも使います。シロップも果汁入りなのでまるごと美味しく使えるところが気に入っています。
秘伝豆の手作り味噌セット
青大豆を使っていて、風味、旨みがしっかりしている。 麹が多めでやわらかく仕上がる。塩も美味しい。 |
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◆お話を伺った方
園長 宮崎雅代先生 調理員 梅澤幸恵さん ![]() ![]() 基本情報
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たかいたかい保育園(鴻巣市)
あたご神社の境内にある、たかいたかい保育園の園舎は懐かしい縁側がある日本家屋です。園のまわりも遊び場の宝庫。毎日のお散歩は、裏の森、池、田んぼや林、野原に坂道…馬室キャンプ場に行けば子どもたちは泥んこで帰ってくるそうです。元気に外で遊んだ後はいつもお腹ペコペコに。おかわり続出の美味しい給食は暑い夏も寒い冬も一年中、庭でいただきます。大きい子どもたちは自分で木の椅子を運んでテーブルにつきます。また歌をうたい、リズム遊びを楽しみ、ピアノやヴァイオリン、太鼓などの音楽会を通して生の音楽に親しむなどして、活き活きと好奇心に満ちた日々を過ごしています。
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◆食事づくりへのこだわり
旬のものを中心に、調味料、食材は添加物や農薬、放射能に気をつけて選んでおり、食材はほぼ生活クラブで取り寄せて作っています。子どもたちが「食べたいな」「おいしいな」という気持ちを大切にします。
素材の味を活かし、色彩や味のバランスを考え和食が中心で、0・1・2歳児の子どもたちがどうしたら食べやすく食事が楽しめるかを考えて給食を作っています。ゆでた小松菜にまぐろ油漬け缶、いりごま、塩昆布で和えた「無限小松菜」は、おかわり続出の人気メニューです。 毎月のお誕生会では、季節の果物やその子の好きな食材を使ったオリジナルケーキを作っています。季節感とレパートリーの豊富さに驚きました。 ![]() ![]()
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◆ある日の給食 ![]() ・スコップコロッケ(さつま芋) ・五目豆 ・ブロッコリーのツナドレッシング和え ・味噌汁 ・五分づき米(0歳児は白米) |
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◆お気に入りの消費材 ![]()
焼き海女のり
のりの風味と食感がへたらず、お浸しなどと和えても、旨味が感じられるのでよく使用しています。 ![]()
全粒粉入りホットケーキミックス
小麦粉の甘味が感じられホットケーキ以外でも、おやつの蒸しパンや、かぼちゃのきんつばを作る時にも使用しています。 ![]()
ケチャップ
トマトの味が濃く、味がとても良いです。市販のケチャップは色々加工された味がしますが、生活クラブのケチャップは素材の味を感じて美味しいです。 |
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◆お話を伺った方
園長:高田澄美子さん ![]() 基本情報
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なずなの森保育園(久喜市)
秋の終わり、太陽と仲良しのこどもたちは、半袖、素足にビーチサンダルで園庭を飛び回っていました。泥んこ遊びや、中にはパンツ一枚でブランコにのっている子も・・・春夏秋冬を全身で感じることができます。庭には、けやき、クス、どんぐり、いちょうなど心を込めて植えた木々が大きくなり「なずなの森」になっています。今年は園庭のミニミニ田んぼで育てた稲から2.5㎏のお米が収穫できました。脱穀・籾摺りし、かまどでごはんを炊いておにぎりにします。9月に種をまき育てた大根を冬の冷たい水で洗い、時間をかけ干して作る「たくあん」は2月頃に食べられるようになるので給食に出てくるのを楽しみに待っています。 ![]() ![]() ![]() |
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◆食事づくりへのこだわり |
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牛乳、卵、肉類は使わず、無農薬玄米・漬物・味噌汁・野菜と植物性たんぱく質を中心とした食事を作っています。味噌汁の出汁は煮干し、かつおぶし、干し椎茸、昆布でとり、具材は野菜(干し椎茸・玉ねぎ・人参)を重ね煮にしています。また手作りの出汁醤油(かつおぶし・昆布・干ししいたけ・醤油・みりん)を使い、素材を活かす味つけをしています。食事はもちろんのこと、おやつにもするめや煮干し、おせんべいなどよく噛んで食べる食材を選んでいます。 |
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◆ある日の給食 ![]()
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◆お気に入りの消費材 ![]() 豆腐・がんも・油揚げ とても美味しいのが最大の理由!
![]() 真いわし水煮缶 缶詰だと、骨も気にせずお魚全部を食べることができる。 給食に牛乳、卵、肉類は使用していないのでカルシウム、 タンパク質をしっかりとるためにも利用しています。 ![]()
真鯛入り焼きちくわ
栄養強化、タンパク質をとるために、 添加物のない練り製品を利用しています。 |
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◆お話を伺った方
園長:奈良清美先生
調理担当:笹岡望さん 山口智子さん 河田千恵子さん ![]() ![]()
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小規模保育園なないろK&M's (東松山市)
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栄養面では【五感を育む】をモットーに、特に日本独特の味の表現である「旨味」がわかる味覚を育てたいと食事づくりに力を入れています。
認可外利用の方でも事前申し込みをすれば給食を食べられます。
子どもたちにも、保護者にも、そして働く先生方(現在保育士2名は育休中)の心と身体の健康に寄り添っている園だと思いました。
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◆食事づくりへのこだわり
・野菜は生活クラブの他に近隣の野菜、冷凍野菜を活用。冷凍ほうれん草の納豆和えは子どもにも人気メニュー。
・出汁をしっかりとり、「うまみ」を大事にしています。素材そのものの味を活かすよう薄味を心がけています。中国やベトナムなどそれぞれの国の濃い味になれている子どもは、最初はあまり食べませんが、なないろの給食を次第に好きになってたくさん食べられるようになるそうです。
・麺類の日は消化がよいので午後のおやつはおにぎりにするなどの工夫もしています。
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・週に1回仕込むヨーグルトはそのまま食べたり、なないろパンにいれたりします。お味噌も園の自家製です。
・お誕生日会ランチは、保護者に聞いて誕生日の子どもの好きなメニューを作ります。午後のおやつにはケーキも登場!
・食べ物を知る取組みとして庭に野菜を植えて観察、収穫をしています。2023年はさつま芋といちご。園長先生のおうちの稲をバケツにいれ観察もしました。
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◆ある日の給食
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[給食] |
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カレーライス
オニオンスープ
マカロニサラダ(お野菜色々)
桃缶詰
おやつ:なないろパン(自家製)
◆お気に入りの消費材
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週に2回は登場します。ホットケーキやバナナケーキ、蒸しパンなど、具材を変えることで美味しいおやつのバリエーションが広がります。
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子どもたちに人気の「鶏のマーマレード焼き」だけでなく、ヨーグルトのトッピング等にも使います。市販のものより甘すぎず、皮の苦みも少ないので小さい子どもでも食べやすく大好き。
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「ひじきのドライパック」と「大豆ドライパック」。素材を蒸し煮しそのまま缶詰になっているので、すぐに使えてとても便利。ストックしておけるので安心です。大豆とひじきの煮は蓋をパカッと開け、出汁と醤油を加えて煮ればすぐできます。子どもたちに食べてほしい和素材もすぐに取り入れられます。
◆人気のメニュー
鶏肉を蒸し焼きし、火が通ったらマーマレードと醤油で味をつけます。
けんちん汁
大根・人参・里芋にごぼう・お肉や豆腐・油揚げ・・・具沢山のおつゆは食べ応えもあります。たくさんの素材の相乗効果で美味しさも膨らみます。味付けを変えて豚汁、週に1度の麺の日の汁にすることもあります。
ほうれん草の納豆あえ
野菜不足や欠品にも対応できるよう冷凍でお野菜もストックしておきます。
◆お話を伺った方
仲よし保育園 (東松山市)
園舎も木造で木の暖かさに包まれています。お部屋に続く広い縁側は、お絵かきコーナーになったり、日向ぼっこをしたりランチルームになったり…。
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床の水拭き・亀の世話・給食配膳・布団敷き・庭の掃除
・子どもたちがちょっと苦手な「ひじき」も煮物だけでなく、千切り大根やハムと一緒にフレンチドレッシング(もちろん手作り)で和えてサラダにしています。切り方も各年齢に合わせてこだわっており、子どもたちが食べやすいように大根は千切りにすることで口に入れやすく、噛みやすくなるとのこと。
・野菜がたくさん出てくる献立。生活クラブの野菜の美味しさは格別。野菜が高騰の時は離乳食の子どもたちをまず優先して調理に使います。野菜の味が濃いので、離乳食は出汁もいれず野菜だけを煮て柔らかく作ります。そのスープがとても美味しくて園長先生は残ったらいつも飲んでいらっしゃるそうです。
また、カブや大根の葉も美味しく、葉物として貴重な献立の一品にしています。入園したては野菜が苦手な子どもも食べ慣れて経験をつむことで食べられるようになっていきます。
・離乳食は、小さく切って煮たのではほどよい柔らかさにはならないので野菜は大きめに切ってコトコト煮ます。
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◆ある日の給食
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●11月28日のメニュー |
◆お気に入りの消費材
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パスチャライズド牛乳
園長先生押しのパスチャライズド牛乳!牛のエサまで安心な牛乳は週2回予約してたくさん注文しています。美味しい手作りのおやつと一緒飲むことが多いです。
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アップルパイ、さつま芋パイなど手作りで具を変えてパイを作ります。何層にも立ち上がったパイ生地はパリッ、サクッとしてとても美味しい。栄養士の先生が、園で作ったパイが美味しかったので市販のパイシートを使い自宅で作ったところ全く別物。改めて消費材のパイシートの美味しさを実感したそうです。
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濃度と味が濃いので子ども達も大好き。このケチャップはどこのものとも比べることが出来ない唯一無二の美味しさ。ポークビーンズのような煮込み料理にはトマトケチャップを、パスタ料理にはマスカット入りのトマトケチャップをと使い分けるこだわりよう。
◆人気のメニュー
ルーから手作りしています。じゃが芋・人参・タマネギやお肉がゴロゴロ入った定番だけでなく「夏野菜カレー」など旬の食材を利用したカレーやドライカレーも作っています。
自分で持って食べやすく、お魚が苦手でもパクパク食べます。ししゃもは揚げるだけでなく焼くなど調理法を変えて登場します。「昨日焼き魚食べた~」「お魚が好き」という声があがっていました。
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じゃが芋を、なたね油で揚げて甘味噌で味付けします。なたね油は揚げ物でたくさん使っても、もたれずサッパリ食べられます。また、お味噌も塩味がまろやかでお気に入り。
◆お話を伺った方
ろりぽっぷ幼稚園 (さいたま市)
朝、登園したら好きな遊びを好きなだけ、自分のペースで一日の生活を決めることができます。3.4.5歳の友だちが入り混じってどこでも誰とでも遊べるバリアフリー。泣いたり笑ったり、ケンカしたり、もまれながら友だちとの付き合い方を学びます。緑がいっぱいの園庭でどろんこ遊びや木登り、タイヤブランコなど体を思いっきり動かして遊びます。
〇感性と好奇心を育てる体験型保育
園の周りにある恵まれた自然環境を保育に取り入れ、散歩・野菜作り・果物の収穫・お菓子作り・料理等を通して季節を肌で感じたり知恵を学んだり、五感を使う豊かな体験をしていきます。子どもたちが文字や数量に触れられるような環境を作りだし、買い物をしたり電車に乗ったりなど、具体的な社会体験を通して、人として生きていくための基礎を見につけていきます。
〇こんな子どもに育ってほしい
自分で考え行動できる子ども 個性豊かで生き生きした子ども 想像力・イメージする力を養い主体的に行動できる子ども 豊かな感性と思いやりのある子ども
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園長先生が34年前に園を引き継いだ時は、プラスチックのお弁当箱に入った仕出し業者の給食。冷めたごはんと、日替わりで揚げ物がメインのおかず・・・給食の環境作りをなんとかしなくてはと2ヶ月後には手作り給食を開始したそうです。手書きの献立表を見ると、とてもバラエティ豊富。さながら「ろりぽっぷレストラン」のメニュー展開です。旬を感じる食材、野菜がたっぷり! しかも、餃子・春巻き・コロッケや焼き肉のたれ…なども手作りです。ランチがない半日の日は「どうしてランチがないの~」と子どもたちからクレームがでるそう。作る人の顔がわかる、食べる子ども達の顔が見える環境が整っています。
園庭には、 梅・さくらんぼ・柿・ジューンベリー・びわ・ザクロ・キウイ…夏みかんは250個も採れたそうです。フルーツの成長を見つつ、実ったらもいでみんなで食べる。幼稚園にいながらにして、たくさんの果物の成長とおいしさ、旬を感じることができます。おいしい果物を食べたいのはこどもたちだけでなく、鳥と園児の競争だそうです。
「全部残さず食べなさい」は言いません。無理強いもしません。
好きなものから食べてもいいし、おかわりも自由です。
園長先生は、幼い頃食べたいだけ思う存分食べられなかった経験があることから、こどもたちにお腹いっぱいたくさん食べさせたいという気持ちがあるそうです。だからおかわり自由!取材当日、あんかけやきそばを3回おかわりをしにいく子もいました。
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・嫌いなもの、食べた事のないものも工夫して食べられるよう、カットのサイズを考え、味付けを工夫している
・子ども達の「おいしかった」「お皿ピカピカだよ」を張り合いに頑張って作っている
・旬の食材を積極的に使う。
・給食とは言わない。 食を与えるという感じではなくお昼ごはんとしたい。 子ども達が言いやすい「ランチ」で定着
・「食べることは生きること 生きることは食べること」
◆ある日の給食
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・あんかけ焼きそば |
◆お気に入りの消費材
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信州田舎みそ(こし・こうじ)
仙台味噌毎日の味噌汁に使用。また夏は朝採れきゅうりにつけて(ひとり1/4本くらい)食べます。みんな大好き。仙台味噌は焼肉のたれを作る際に使用(にんにく・生姜・料理酒・みりん・素精糖・白ごま)
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コクがあって甘さがまろやか。
白砂糖とはおいしさが全く違う
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量と価格を他社と比べても一番コスパがよい。
味わいがあって炒め煮などに使用。煮物も大人気
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パスチャライズド牛乳
一回の配達で25本(週50本ほど利用)
さっぱりとした味わいで甘味を感じる
◆人気のメニュー
野菜をたっぷり入れ、やわらかめの肉団子。中華風→長ネギ・人参などをいれる
マヨネーズで下味をつけ、粉チーズ、パセリの入ったパン粉をつけて焼く
ちくわ・人参・油揚げ・・・などを炒め煮に。
◆お話を伺った方
青柳保育園 (狭山市)
旬の素材を使い、その食材の本来の味を活かす和食を中心とした献立が基本です。化学調味料を使用せず、出汁は毎朝煮干しや鰹節から丁寧にとっています。味噌汁や煮物はもちろん、トマト煮やカレーなどにも出汁を使っています。味の深みが数段増します。なんだか美味しさが違うと聞かれることがありますが、自信をもって「出汁が青柳保育園の味」と答えているそうです。保育園時代は味覚を育てる絶好のチャンス!小さい頃から出汁の美味しさを繰り返し味わうことで日本独特の食文化の土台をしっかり作っています。
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園でヨーグルトも手作りしています。まろやかでほのかに甘いヨーグルトドリンク(ヨーグルトと牛乳1:1+素精糖)とフルーツが交互にメニューに登場します。スキムミルクを溶かし、4種類の乳酸菌を入れ発酵。自家製のヨーグルトメーカーで無添加安心の手作りです。子どもにとってお腹のトラブルは日常茶飯事。子どものうちに腸内細菌バランスを整え健康な腸を作り免疫力を高めています。
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給食の献立では、子どもの日、七夕、お月見やお餅つきなどをはじめとして季節ごとのメニューを展開しています。保育園では珍しいと思いますが「土用の丑の日」が献立にありびっくりしました。あなごごはんにスイカ・・・家に帰って親子で行事食を語る機会にもなります。ひなまつりには祖父母を招待して一緒に楽しみ、「おまつりごっこの日」はちょうちんをつるし保育園全体が縁日会場になります。子どもたちは自分たちでお店を考え、お面や帽子、ボール遊びなど、売り子になったり、お買い物を楽しみます。その日の給食メニューは焼きそばやポテトフライ、チョコスプレーがのったチョコバナナ、麦茶。食に触れる時間が、おいしい!楽しい!体験になるよう雰囲気づくりも大切にしています。
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園庭の近くに畑があります。じゃが芋、さつま芋、なすにピーマン、おくらに大根。収穫したものは給食に登場します。
食育活動ではその野菜を使いカレーを子どもたちが作ります。庭には「みみずのこうじょう」があり野菜作りに適した土づくりを行っています。みみずが未熟な有機物を食べ、排出物は植物が利用しやすい完熟の有機物に変化します。
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訪問した日は、卒園式の翌週。卒園生が作成した園庭の木々の名前プレートがお披露目されていました。
毎日通う子どもたちに季節の移ろいを知らせてきた、けやき・さざんか・夏みかん・さるすべり・こなら・つばき・さくら・きんもくせい・ハナミズキ・もみじ・梅・うめもどきにザクロ・・・実が収穫できる梅は梅シロップを作りジュースにして楽しみます。木の名前プレートはこどもたちが覚えられるようにとこれから吊るすそうです。
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青柳保育園には、先生方の他にも子どもたちを見守る「ふくろう」と「コロボックル」が所々にいます。給食スタッフのユニフォームにもふくろうの刺繍がほどこされていました。ふくろうは、ヨーロッパでは知性と賢さのシンボル。幸せをもたらしてくれる幸運の鳥と言われています。そしてコロボックルは森の守り神の妖精さん。
元気に走り回るこどもたちをいつも見守っています。
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和食の献立を基本に季節の野菜や果物を取り入れている
食材は地域連携や地産地消で地元の商店から仕入れをしている
お米は秋田県男鹿産、特別栽培米のあきたこまちを使用している。生産者の顔が見え安心して食べることができる。
食べ物が何からできているかを知る機会として、うどん作りやパン作り、畑で収穫した野菜のカレーなどを子ども達が手作り。自然の恵みに感謝する心を育んでいる。
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◆ある日の給食
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・ごはん |
◆お気に入りの消費材
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トマトの素材の味がしっかりしている。添加物など余計なものがはいっていないので安心して使える。ケチャップだけをなめたいというくらいこどもたちは大好き!
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優しい甘味。料理やおやつにコクと深みがでる。
これがなければ青柳保育園の味はだせません
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少量でも出汁がしっかりと出て何にでも合い使いやすい。園の給食にはほとんど入っています
◆人気のメニュー
<給食>
ボルシチ
子どもたちが食べやすいように保育園用にアレンジしたメニュー。牛肉・玉ねぎ・人参・じゃがいも・トマトケチャップ・生クリーム・牛乳でまろやかな風味です。優しいピンク色で、「これなんだろう?」と最初は思いますが食べ始めると止まらない美味しさだそう
オランダ揚げ
小麦粉で作ったバッター液にみじん切りの玉ねぎ・人参・パセリを入れカジキをくぐらせ揚げる。食べる時にお醤油をかけます
塩だれチキン
鶏肉を焼き、塩・混合だし・料理酒・スライスした長ねぎで作ったあんをかける
<おやつ>
ちんすこう風クッキー
黒砂糖・小麦粉・なたね油・素精糖のシンプルな材料で作ります。5㎝位の丸型クッキーでみんな大好き!
オートミールスナック
ザクザクの食感。よく噛むことで歯の健康にもよい。コーンフレーク・オートミール・レーズン・マシュマロを使いスティック状に食べやすくしている
ミルクくずもち
牛乳・片栗粉・寒天・素精糖でくずもちを作り、黒蜜ときな粉で食べる。プルプルの食感
◆お話を伺った方
写真右から
管理栄養士 佐藤真由美先生
栄養士 高橋絢香先生
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基本情報
〒350-1301
社会福祉法人 青柳保育園
埼玉県狭山市青柳317番地3
TEL:04-2954-3850 / FAX:04-2954-6925
https://www.aoyagihoikuen.com/
毛呂山みどり保育園(毛呂山町)
給食の献立は、子ども達が日頃慣れ親しんでいる大好きなミートソースやカレーライスの他に毎月お楽しみがたく
さん登場します。農林水産省のホームぺージで紹介されている「うちの郷土料理 次世代に伝えたい大切な味」の
都道府県別の料理を給食に取り入れています。6月は東京都の親子丼です。また、子ども達の好きな絵本「パンどろぼう」の中からかめパン(メロンパン)などのおやつも作っています。平面の絵本から実物が目の前に現れる体験は子ども達の想像力を広げます。なかなか家庭の食事では触れることができない行事食や郷土料理など貴重な体験もできる給食です。
給食室は毎日教室に行く時に、必ず子ども達が通る場所にあります。「きょうのこんだて」は何かな?先生は何を作っているのかなと窓からのぞくことができます。栄養士の先生は、昼食に積極的に調理室を飛び出して子ども達の声を聞きにいきます。「今日の給食おいしかった?」「おいしかったよ~」「朝ごはんは何を食べたの?」とやりとりをしたり、苦手な食材に食が進んでいない子を見かけたら、次回は切り方を少し変えてみよう、組み合わせはどうかなど、直接食事風景を見てすぐに次の給食に反映しています。また、「どうやって作るの?」と聞かれ、子どもにわかるようにかみ砕いて答えると、おうちに帰ってから、「給食の〇〇がおいしかったよ、こうやって作るんだって」と話しが弾み、今度は保護者から直接作り方を聞かれるそうです。給食を通じて、親子共々、園とコミュニケーションをとることができ食への興味関心を高めています。この細やかな先生方の対応で給食の残食がほとんどなし!とのことです。
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旬の素材は積極的に利用し、「給食だより」でもお知らせしています。「献立に入っているので探してみて下さい」と案内することで、親子で旬の野菜探しをし、日本の四季の豊かさに改めて意識をむけることができます。園庭の奥には畑があり、クラスごとに担当があります。すいか・バジル・なす・おくら・きゅうり・ミニトマト・・・毎日観察や水やりに行く子どももいます。収穫した野菜は給食に登場。クラスごとにその野菜を使いクッキングをします。また、近隣の農家の方の暖かいお声がけで体験をたくさんすることができることは自然豊かな地域性ならでは。とても心強いとのこと。
ちょうどこの取材に伺った時は越生の梅もぎに行ってきたところでした。いちご農家さんからは不揃いいちごの差し入れをいただき調理室ですぐに美味しいジャムを作りました。いちごのシーズン最後には「いちご狩りにおいで~」と声をかけてくださるそうです。ほかにもじゃが芋やさつま芋堀りなど身近に食材そのものに触れる機会がたくさんあり、作った人の顔が見えるのは最高です。
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3歳児から自分の食べる量を判断します。盛られたお皿を見て、どれを少なくしたいのか先生に自分で言いにいきます。苦手なものはほんの少しでも食べられるよう先生は声をかけますが無理強いはしません。逆に、おかわりする子どももたくさんいます。大きなどんぶりをもって給食室まで取りに行き、大事そうにゆっくりゆっくり自分の教室にもっていく後ろ姿は健気です。美味しい給食だからこそ大事に運んでいるのだと感じました。
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先生と保護者は気さくに話せる関係だと聞きました。「医療系の町」とのことでそこに従事される保護者が多く土曜日も通う子がいるそうです。保護者会では、簡単なおやつのレシピを渡しているとのこと。
この前は「お麩ラスク」のレシピを伝えたそうです。簡単で忙しい中でも作れるママのおやつは、子ども達にとっても
思い出に残る大事な味になること間違いなしです。
・味覚が発達中の子ども達には様々な食材、料理に触れてほしいと思っています。
・ほぼ毎日食べるお米は「れんげ農法」で化学肥料を使わずに作った安心なお米(特別栽培米)を使っています。毎日園の精米機で精米しているこだわりよう。
・味噌汁には(昆布・かつお・いりこ)の出汁を使っています。
・園の奥には畑があります。3~5歳児各クラスが野菜を「植える・育てる・収穫・食べる」をしています。
・近くに野菜の直売所があり買い物体験もしています。このように料理になったものだけでなく、素材そのものに触れ、知って身をもって学んでもらうようにしています。
◆ある日の給食
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・スパゲッティ ミートソース |
◆お気に入りの消費材
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トマトの味がしっかりとしていて国産トマト100%で安心。とても美味しい。ミートソース、カレー、ピザソースなど様々なメニューで活躍しています。
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生乳と乳酸菌のシンプルなヨーグルト。酸味が少なくトロッとしたところが食べやすくて好きです。ビートグラニュー糖やバナナやみかんなどフルーツをトッピングして楽しんでいます。
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北海道産ビート100%のグラニュー糖と沖縄県産サトウキビの素精糖。他では見つけることができずとても重宝しています。グラニュー糖は溶けやすいので、ロールケーキやカップケーキ・マフィンなどのお菓子に、素精糖はお料理に使うとコクがアップします。
◆人気のメニュー
<給食>
ミートソース ・ カレーライス
どちらも生活クラブのケチャップを贅沢に使い、ケチャップ・肉・野菜の旨味が入った人気メニューです。なんといっても味の決め手はケチャップ!子ども達が苦手な野菜を入れてもペロリと食べてくれます。おかわり続出のメニューです。
やきそば
生活クラブの中濃ソースのみで味付けしています。具沢山の野菜やお肉と混ざり合って夏まつりでも大人気でした。先生方からも「何~この焼きそば!!おいしい!」と声があがったほど。
イベント食 手作りピザ
4.5歳児はクッキングで手作りしました。6月に給食メニューに新登場です。生地から手作りして(強力粉使用のもっちり生地)園庭にあるピザ窯で焼いた本格ピザです。ソースは生活クラブのケチャップのみ!
<おやつ>
みかんシャーベット
暑い時期の限定メニュー。みかんシャーベットを作ると「また作って」と喜んで食べてくれます。
材料は生活クラブのみかんジュースとみかん缶。固まる途中で時々かきまぜる丁寧さが子ど
も達の食べやすさにつながっています。
かえるスコーン
かえるの顔の形のスコーンです。生地には抹茶を入れて緑色。表情を作る手書きのチョコもココアと豆乳、ビートグラニュー糖で手作りしています。
◆お話を伺った方
園長丸山先生
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〒350-0445
毛呂山みどり保育園
TEL:049-294-1115
https://m-midori.com/
かめめ保育園(滑川町)
看板にあるように「ひとりひとりにゆっくりじっくり」と、たくさんの体験をしてほしいと思っています。
定員11名の少人数で、一時保育も受け入れていて、四季を通じて野外活動、田植えやたけのこ堀りなど農のある暮らしのそばで育つ環境です。給食は無添加素材、有機農法の地元野菜など安心安全な食材を使い手作りしています。
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給食は和食の献立です。和食の基本は一汁三菜。米を主食にして、主菜、副菜の組み合わせで献立作りをしています。そこを意識すると、「まごわやさしい」の食材を網羅し栄養バランスを整えることができます。現代人に不足しがちな植物性たんぱく質や、ビタミン、ミネラル、食物繊維も摂取できます。煮物の味付けは、醤油とみりん。お砂糖は使いません。また、固い=まずいという子どもも増えているそうですが、園では、掴み食べと色々な食感を愉しめる食事作りも心掛けているそうです。(噛み応えのある食感が残るように煮た人参スティックなどの野菜)、乾物(凍り豆腐・切干・ひじき・きくらげやこんにゃく)を多く使い、魚のおかずが多いのも特徴的です。あじの塩焼き、さばのみりん焼き、赤魚煮、鮭の味噌焼き、たらの野菜あんかけ…一切れを食べやすいように小さくカットして出しているそうです。家庭では、魚料理のレパトリーを増やすのはなかなか難しいかもしれませんが、子ども達は豊かな和食を園で味わい味覚を広げています。
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週に1回はおにぎりの日、その他4回は粉の日で、1日はお好み焼きやチヂミなどのしょっぱいおやつ。あとの3日は優しい甘味のおやつとなっています。おやつも薄力粉や強力粉を使って手作りしています。
野菜の栽培が身近にあるので、調理員は野菜を大事に使っています。野菜をよく洗い野菜の皮は剥かない、へたもぎりぎりのところでカットするなど、食べられる部分は無駄なく使い廃棄部分がとても少ないのが特徴です。日頃から作り手の顔が見える野菜。それも有機農法で作ったものならなお大切にいただきたい。素材を活かし栄養がたくさん詰まった野菜料理を毎日食べることができ幸せとのこと。子ども達の健康と食を考える先生方の想いで心が温かくなりました。
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発酵食品は免疫力が高まり、代謝促進、抗ストレス作用があるなど日常的にとりたい食材の一つです。スタッフ手作りの味噌・しょう油糀・塩糀を使っています。取材当日試食させていただいたお味噌汁は、お椀を顔に近づけた瞬間、お味噌の香りがふわっと広がりこれは美味しいに違いない!と感じました。また子どもは生の玉ねぎが苦手なことが多いと思いますが、「赤玉ねぎときゅうりの塩糀あえ」は糀でまろやかな甘みが口に広がり、全く辛みなど感じませんでした。子ども達がおかわりするのがよくわかりました。
一時保育に来る子ども達の中には、「ごはん、お味噌汁、おかず」の食卓の経験がないので食べ方がわからない。いつも保護者が食べさせているので、手をつけず口に運ばれてくるのを待っている。野菜に手がのびない。ちゃんと座っていることができない。ということもあるそうです。それぞれの家庭の背景がありますが、園の習慣を身につけ、お友達と一緒に食事を重ねる事で、「食べることは楽しい」とだんだん意欲的に変わっていくそうです。お友達の笑顔、先生方の地道な対応があってこそだと思いました。また、毎日通っている子たちは比較的病気でお休みすることが少ないそうです。「打ち勝つ力は食にあり」とお話を聞き、毎日の食が体を作るということを改めて考えた1日になりました。
◆ある日の給食
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◆お気に入りの消費材
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太めのサイズで子ども達がパクパク食べます。ひじきだけちょうだいという子もいるほど。何か特別な工夫をしているのか聞いてみたところごく普通の和風の味付けとのこと。こどもたちは優しい和風味が大好き!
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香りがとてもよく細かいので、給食・おやつ両方に使っています。
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国産で安心して使用できます。おやつ作りに大活躍です。
◆人気のメニュー
<給食>
ひじきの煮もの
醤油とみりんで味付け。砂糖は使いません。切干などの乾物もよく使います。
豆腐ハンバーグ
金曜日が配達日なので、お豆腐を使ったメニューは月曜日のお楽しみ。豚肉や鶏肉のひき肉と豆腐を合わせてボリュームと食感UP。ひき肉は松風焼きなどにも利用しています。
鶏肉の照り焼き
醤油・みりん・料理酒に漬けておいて焼く。
豚肉味噌野菜炒め
玉ねぎや人参、きゃべつなど野菜たっぷり。手作りお味噌が素材を引き立てます。
<おやつ>
蒸しパン
薄力粉を使って作ります。具材を色々変えて楽しんでいます(きなこ黒糖・人参・ほうれん草・冷凍コーン等)
スコーン
薄力粉・強力粉・ベーキングパウダーを合わせて生地を作り、蒸しパンと同じように具で変化をつけています。焼きたての香りはみんなを笑顔にします。
おかかおにぎり
かつお細けずりを醤油であえ、おにぎりにします。
◆お話を伺った方
調理担当 田口先生 ・ 保育士 上野先生
調理師 井原先生
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にしき保育園(加須市)
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にしき保育園の園舎の中には「あすなろの木」がそびえ立っています。増築時の卒園生が木の皮をむき柱にしたそうです。大人が見てもかなりの高さですが、低いところは子どもたちが登っています。みんなが触ってピカピカの艶のある良い色になっていました。あすなろは、檜よりも木が比較的小さいことと、葉の裏側が檜と違う点から、「明日は檜のように大きくなろう」という成長や前向きな心構えのシンボルとしても使われる木だそうです。園の真ん中で、子ども達がすくすく伸びていくように見守っています。
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成長期には、DHAやEPA、アミノ酸スコアの高い栄養満点の魚を食べてほしいですが、魚料理が苦手なお子さんも少なくないようです。骨があるから、食べるのが面倒という理由もよく聞きます。にしき保育園では、日頃から骨の取り方や魚の上手な食べ方を教えたり、さんまを園庭で焼いて魚の姿を見せたり、炭火で焼けるかぐわしい香りを体験させることで、魚が身近になっていきます。さんま・あじの開き・サバの味噌煮・ししゃもにほっけ・めかじきの甘酢あんかけ・鮭の塩麹焼き・赤魚の唐揚げ・・・保育園でこんなにたくさんの魚のラインナップに出会ったことはありません。自宅での魚料理は減っているといわれていますが、子どもたちは魚の味を知っている「おさかな名人」になっていきます。
給食の彩りの良さは抜群です。毎日17~20種類の食材を使って作ります。献立やお味噌汁(おわんからあふれんばかりの3~4種類の野菜)、ふかし野菜など栄養満点の旬の野菜がふんだんに使われていることが一目で分かります。大きめにカットするのは、その食材をきちんと認識すること、ひとつひとつの味をしっかり味わうためと伺いました。0歳児の子どもたちは「手づかみ食べ」で、玉ねぎや人参をしっかりつかみ食べていました。蒸かしかぼちゃを小さいかわいらしい手で握って美味しそうにほおばる姿は、生きる=食べるの力強さを感じずにはいられませんでした。
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献立に「すいとん」と「ふかしじゃが芋」の日があります。初代園長先生は戦争体験者。二度と繰り返したくない、繰り返してはならないという思いを忘れないように給食に出しています。満足にごはんが食べられなかった頃の体験のお話をしています。小さい子どもたちは理解が難しいこともありますが、隣接している学童の小学生も食べるそうです。今の日本には戦争がなく、平和に過ごすことができ、あたり前のように食材も手に入ります。食べられることに感謝し、いつも自分はどんなふうに食べているか、簡単に食べ残しをしてはいないか、給食を通して考える1日にしています。
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にしき保育園では色々な食べものを手作りしています。調理の先生が、塩麹やしょうゆ麹、ぬか漬け・・・・等々。それに加え、年長さんは手しごとで大活躍です。米は種から育て田植え~脱穀まで、また、野菜はひとり一株、自分が育てたいものを作り、梅ジュース、大豆を炒って臼できな粉作り(ちょっと粒々が残るきな粉が最高!)。木から収穫したどどめ(桑の実)はジャムにしました。そのジャムをはさんで食べるように、粉から捏ねてパンも手作り。写真で見せていただきましたが、しっかり膨らんだまん丸パン。初めてとは思えない職人さんのような素晴らしい出来栄えでびっくりしました。
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いつもは身体を作る和食献立ですが、月1回のお誕生会は栄養士の先生と月ごとの担当の先生が練りに練ったお楽しみが登場します。アマガエルのお顔のおにぎり、人参のマフラーをした雪だるまおにぎり、6月のお誕生日会は「紫陽花のゼリー」です。カルピスの白と、ぶどうジュースで紫陽花を表現しました。おやつでも季節感を感じることができ、子どもたちのニコニコが見えるようです。
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・食材のそのものの味を大切にして余計な調味料はいれない を基本にしています。 ・肉や出汁、野菜の甘味からでる旨味で煮込んだものに醤油をいれるだけで美味しい煮物ができます。 ・安全第一で、ひとつひとつの食材についてなるべく無添加、無農薬のものを選んで調理しています。 ・旬の食材を選び、子どもたちの噛む力を育てるために食材を大きめに切っています。 ・また、日々どんな食事を食べているのかを毎日給食を写真でお知らせしています。 ・食べてみたい!作ってみたい!を大切にした食事作りにこだわっています。 |
◆ある日の給食
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◆お気に入りの消費材
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硬めのもめん豆腐は、豆腐料理をする時に煮崩れしにくく調理しやすい。また大豆の濃い味が、すき煮や麻婆豆腐などの料理を引き立ててくれる。醤油とよくからむ。
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給食で提供することが多い、味噌汁、煮物の出汁として使用している。余計な味付けがいらないほど濃くて良質な美味しい出汁がとれる。味噌汁は混合削り節+にぼしで毎朝出汁をとります。
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主におやつとして使用している。適度に塩分があり、無添加な食材で安心して子ども達に提供できる。子どもたちの味覚を育て、夏の活動中のミネラル補給にも。
◆人気のメニュー
<給食>
麻婆豆腐
豆腐の味が濃い ! 具は人参、ニラ、ねぎ、生姜、にんにく、豚ひき肉ともめん豆腐。味付けは、
醤油、塩、鶏ガラスープで。豆腐は大きめに切ります。
唐揚げ
鶏肉に、醤油、にんにく、塩で味をつけ片栗粉をつけ揚げます。2歳児から
味噌汁
具沢山の味噌汁です。食材は大きめにカット。それぞれの味をしっかり味わいます。
春雨サラダ
人参・きゅうり・キャベツ・コーンにツナと春雨を混ぜ、味付けは酢しょうゆ
<おやつ>
昆布・食べる小魚・するめ・きらず揚げ
噛むことを大事にしているおやつ。昆布は適度な塩分があるので、お散歩の前に食べて夏バテ防止にも役立っています。
おにぎり
人気のおにぎりは「鶏そぼろ」 (鶏ひき肉を醤油で味付けたものを混ぜる)
マカロニきなこ
マカロニをゆできな粉で和える
◆お話を伺った方
栄養士 小林希美 先生
園長 高久文恵 先生
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社会福祉法人 にしきの会
にしき保育園
〒347-0014 埼玉県加須市川口1301-2
0480-66-1656
https://nishikinokai.or.jp/
白い馬保育園(比企郡)
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「子どもたちは野菜大好き!」とのこと。 一日の給食の献立には10種類以上野菜を使用しています。 毎日80食ほど作るそうですが、野菜を切ったり刻んだりする仕込みは本当に大変です。それでも野菜本来の栄養素をまんべんなく取り、免疫力をあげていきたいと伺いました。野菜の摂取量は3~5歳児は240g程度が目標です(大人350g : 厚生労働省)。野菜は健康によいことは知ってはいても意識しなければなかなか十分に食べることができない食材です。献立の野菜の豊富さは、一日の相当量を給食でとれるのではないかと思いました。野菜の品数を増やすには、色の異なる野菜を2~3種類混ぜて使うだけで、食欲をかきたてるし、味噌汁やスープにたくさんの野菜を入れることよと教えて下さいました。
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給食には「酢」を使った献立がたくさん登場します。はりはり漬けや、マリネの他に、ごぼうや酢れんこん、酢みそ和え・・・酢は1ヶ月で3~4Lも使っているそうです。甘酢の比率は、酢:砂糖:醤油が3:2:1。白い馬保育園の周りは、自然環境豊かです。高低差のある広々した園庭やミミズクの森、夏はプールなどで一日中ほとんど外にいます。体を十分に使い走り回る子どもたちは、たくさん酢を摂り、クエン酸効果で疲れ知らずです。
子ども達は野菜作りに熱心に取り組んでいます。クラスごとに相談して作るものを決めます。トマトやきゅうり、ピーマンやなす、モロヘイヤ、オクラ、枝豆・・・を育てています。また、園の周りには、「〇〇できたから取りにおいで~」と声をかけてくれる農家さんや、まるで保育園のために作物を作ってくれているような農家さんもいるそうで、旬の野菜を届けてくれます。ある時はすいか100個を収穫させていただきました。作物の育つ時間や色の変化など身近で体験できる機会がたくさんあります。もちろん、お米はこだわりの近所の農家さんが心を込めて作ってくれたものを五分つきにして食べています。
保育園時代は子どもたちは身体も味覚もどんどん成長する大事な時期です。在園中の数年間、食べた給食のことを子どもたちの記憶には残らないかもしれない。でも「食」が血となり肉となっていくので一生懸命作りたいと静かに語る先生の想いを聞き胸がいっぱいになりました。それは、手書きで丁寧に書かれた「調理だより」からも感じられます。食材を囲んで話す子どもたちとのやりとり、「献立予定表」の食材の多さとバラエティに富んだメニューにも表れていると思いました。保護者の皆さんが給食を食べてみたい!と話されるのも納得です。
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・添加物・加工品は使用せず安心安全な体にいい給食作りを心がけている。 |
◆ある日の給食
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◆お気に入りの消費材
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臭みがなくあっさりしていておいしい。アクも少ないので調理しやすい。
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人参は香りが豊かで甘みがありおいしい。かぼちゃはサラダでも、スープでも甘みがありおいしい。野菜本来の味と香りがする。
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アルコール無添加でまろやかでおいしく食べやすい。酢を使ったメニューは子どもたちに大人気!
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原料にもこだわり、化学調味料を使っていなくてとにかくおいしい。
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国産小麦100%で風味付けにかぼちゃの粉末が入っていて、バニラ香料不使用なので強い香りがなくやさしい。
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添加物不使用で煮干し、かつお節、昆布、しいたけの4種類のブレンドで素材の味が生きてうま味がありおいしく仕上がる。味噌汁だけでなく、洋風献立のミネストローネやシチュー、野菜スープにも使用しています。和洋中の隠し味はパックだし。
◆人気のメニュー
<給食>
おからナゲット
鶏ひき肉・おから・豆腐・人参・小松菜などを混ぜ、一口大にして揚げる
具だくさん納豆
納豆に、さいの目に切ったごぼう、蓮根+大豆、ひじき、チーズ、おくらなどを混ぜる。
夏場は梅びしおやオクラも混ぜる。子どもたちにはチーズが入るとポイント高め
はりはり漬け
切干大根、わかめ、人参やきゅうりを入れて。子どもたちは酢の物が大好き!
唐揚げの薬味ソースがけ
唐揚げにひと工夫。たっぷねぎをオリーブオイルと甘酢で和えたソースをかける。
その他
具だくさん卵焼き・かき揚げ(ひじき・じゃこ)・きのこもたっぷり麻婆豆腐・鶏肉の磯辺焼き・鮭ごはん・ツナサラダ・ポテトサラダ・うどん(豚肉・きのこ)など
<おやつ>
チーズ蒸しパン
小麦粉とホットケーキミックスを合わせて使用。チーズ蒸しパンは大人気。その他かぼちゃやさつま芋など具を変えても作ります。ホットケーキミックスのみだとフワフワだが、しっかり噛んでほしいので小麦粉を合わせて硬めにしている。
高野豆腐のコロコロ揚げ
高野豆腐を戻してさいの目に切り、豆乳と砂糖を合わせたものに浸したあと片栗粉をつけて揚げる。牛乳は週2回おやつに飲んでいますが、給食のシチューなどの調理には豆乳を使用
おだんご
きな粉・みたらし・あんこなどバリエーション色々
その他
ナポリタン、和風スパゲティ、ロールパン(ジャム・ツナ・レタス・あんこ)をはさむ
◆お話を伺った方
左から
酒井信子さん (のぶこちゃん)
山元早苗さん (さなえちゃん)
濱田幸世さん (さっちゃん)
*白い馬保育園では、職員同士、子どもたちも先生と呼ばず「〇〇ちゃん」と呼んでいます。
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社会福祉法人 白い馬会 白い馬保育園
〒355-0803埼玉県比企郡滑川町大字福田1386-2
TEL:0493-56-6108
https://www.shiroiuma.com/
おひさま保育園(吉川市)
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1976年に吉川町幼児教室を開園し、2018年4月におひさま保育園となりました。開園する際、改めてメンバーで給食のコンセプトを話しあいました。安心安全な食材や調味料を使用すること。一汁ニ菜で野菜中心。伝統的な日本食スタイル「まごわやさしい」を基本に、バランスの良い献立にすること。みんなが同じものを食べられるように、「卵・牛乳」を使用しないで給食を作ること。同じものがテーブルに並びみんなが「おいしいね」と言える給食は本当に幸せです。
伺った日のおやつは「米粉のおからドーナツ」でした。1歳児は20gのものを3個(大人が1口で食べられる大きさ)2歳児は60gの大きさのもの1つ。なぜ、大きさが違うのか聞いたところ、自分でちゃんと食べられたという達成感を感じることができるようにとのこと。食べる様子を見ると、それぞれ自分の口の大きさに合わせて量を把握しているようでした。緑色の野菜は苦手な子どもが多いですが、子どもの様子を見て、その子に合わせ、盛りつけを少なくしたり、丁寧に声がけをしています。
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おひさま保育園の給食の特徴は大豆をたくさん使用することです。小麦粉の代わりに利用しています。例えばカレーのルウやハンバーグのつなぎなどです。大豆は栄養価の高い食材とはいえ誤嚥につながるおそれがあるので乾燥豆から煮ています。やわらか~く煮て半分に切る作業を欠かしません。(給食職員泣かせの作業)。簡単に調理できる加工された大豆製品が多く出回っていますが、園では、手間を惜しまない大豆が日々大活躍しています。
2018年から継続して有機野菜にこだわり、添加物や化学物質の排除など食材だけでなく、石けん選び等も丁寧にすすめてきました。今後はもっと地域や生産者とつながり、子どもたちの健やかな育ちのために、保護者にもこの取り組みを広げていけるよう検討しています。
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・できる限り国産・無添加・食の安全にこだわり子どもたちが安心して食べられる給食作りを心がけています。お米は胚芽米と白米(庄内遊YOU米)を1:1でブレンドし、旬の野菜中心のメニューです。 |
◆ある日の給食
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◆お気に入りの消費材
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おやつ作りにお米のホットケーキミックスは欠かせません。ストックが30袋を越える時もあるほどの愛用品
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牛乳を使用しないので手作りおやつに豆乳はかかせません。
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良質な油なのでドーナツなどの揚げ物に利用しています。
◆人気のメニュー
<給食>
儀助煮:ぎすけ煮(大豆とじゃこ炒め)
子どもたちの1番人気!全員大好き!食べ出したら止まらない美味しさ。米粉を大豆にまぶしてじゃことなたね油で炒める。味付けは醤油に砂糖。カルシウムもしっかり補給。保護者から作り方を聞かれたこともある。
イワシハンバーグ
イワシのミンチ+大豆ペースト(煮大豆をフードプロセッサーでペーストに)+鶏ひき肉を混ぜ、ハンバーグ状にしてフライパンで焼く。チーズをのせてまろやかに。ケチャップは横に添えて。
ひじき煮
ひじき・椎茸・油揚げ・人参・大豆。味付けは出汁と醤油+砂糖。鉄鍋で煮ます。
<おやつ>
米粉枝豆ホットケーキ
冷凍の枝豆をさやから出し、フードプロセッサーでペーストにしたもの+豆乳+お米のホットケーキミックスで作るとやさしい若草色になる。フライパンで焼いたり、蒸したりを重ねて味の追求。現在はホットプレートで焼いている。米粉を使用するともちもち感が増しますが、1.2歳児は飲み込む時にもちもちが強すぎると危険なので、外側はカリっと中はフワフワになるようにしている。
手作り米粉パン
米粉・なたね油・分蜜糖 ・甘糀・塩・酵母 +チーズやレーズンをいれることも
キャベツおにぎり
キャベツをフードプロセッサーでみじん切り、なたね油で炒め醤油を混ぜて焼き
おにぎりにする
巣の中のフワフワは、とうもろこしの皮を割いて乾燥させたもの
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◆お話を伺った方
園長 原 美佐子さん
調理師 佐竹 恵理子さん
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NPO法人こどもの広場おひさま おひさま保育園
〒342-0055 埼玉県吉川市吉川1丁目14-13
第一グリーンハイツ105
048-981-4776
https://kodomohirobaohisama.wixsite.com/npoohisamahoikuen
むぎのこ保育園(坂戸市)
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園では洋食系はほとんど作りません。カレーやシチューも献立にはありません。唯一、じゃが芋の収穫の時に、年1回カレーパーティーをするくらいです。 おうちでよく作るようなものや、マヨネーズやケチャップも出てこないそうです。砂糖も使わず、甘味はみりんで。1日3食×7日の21食のうち、園で食べる5回は野菜たっぷり、干し椎茸と昆布の出汁のうまみを活かした和食をしっかり味わうような献立にしています。味覚が育つ大事な時期に、日本の食文化を経験させたいとの思いです。もちろん出汁に使った干し椎茸や昆布も刻んで具にしています。お味噌汁の具が大きいので理由を伺ったところ「あ~ん」と口を開けて一口で食べきれない大きさにして、自分の口の適量をわかるようにしているそうです。おやつの白玉やすいとん、おやき生地も硬めにし、しっかり噛むことも大事にしています。
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園の畑ではたくさん野菜を作っています。きゅうり・なす・ピーマン・トマト・おくらにモロヘイヤ・じゃが芋、大根、白菜など。年長さんが収穫してきてくれる採りたて野菜をその日の給食に間に合わせるため調理室では毎回てんやわんやになります。採りたてで鮮度抜群!甘みも水分もたっぷりなので、そのままで十分美味しい。だから野菜大好きという子どもたちばかりでした。旬の野菜は同じものが続くことがありますが、ごま・おかか・海苔で和えたりごま油と塩や和の調味料をアレンジしたり変化させています。モロヘイヤは大好きで、「それだとスプーン1杯しか食べられないよ」「いっぱいとるとたくさん食べられるよ」「小さい○○ちゃんも楽しみに待ってるよ」など先生方の声がけで顔を真っ赤にしながら山盛りにしようと頑張ります。お皿に盛られた野菜の数々は、子どもが食べる量かと目を丸くしましたが、さらにおかわり続出でした。
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いつも美味しい野菜を食べているので「冬の大根や小松菜は甘いね」など旬の味にも敏感です。また、味噌は、米麹味噌を樽で購入しているそうです。さすがに樽を園には置けないので、定期的に味噌屋さんが届けてくれるそうですが、味噌樽の底の方の味噌が届いた時に「今日の味噌は底の方だから、いつもより味が濃いね」と言い当てるそうです。「たまり」は味噌の旨味が凝縮されたエキスで塩分、糖分、アミノ酸などうまみ成分を多く含んでいるといわれていますが、その味の違いがわかるだけでなく、お味噌がどうやって保管されているかも知っていると聞いてびっくりしました。「園のごはんはなんで真っ白じゃないのかな?」「かき揚げの中に何が入っていたかな?」と、子どもたちの「なぜ?」「どうして?」を日頃から先生方が引きだし、丁寧に接しているからだと思いました。
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手の大きさや年齢ごとに器の大きさが変わっていきます。日本は、お茶碗やお椀を手に持って食べる文化。そのような和食で大切にしている意味も知ってほしいので大きさにこだわったそうです。小さめの0・1歳児の木のお椀探しは大変だったとのことです。園で長く過ごし、自分の食べる量も把握している年長さんになると、たくさんのお茶碗やどんぶりの中から、1年間使う自分だけのどんぶりを選ぶことができます。「早くあの大きなお茶碗が使えるようになりたいな」と年中、年少さんは給食をモリモリ食べる毎日です。
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むぎのこ保育園では、先生同士も、子どもたちや保護者も「先生」と呼びません。「よしこさん」「えりちゃん」・・と名前で呼んでいて大家族のよう。街なかで会うと「よしこ~」と大きな声が飛んでくるそうです。また保護者会は、ほぼ毎月開催し(年10回)ほぼ全員出席。両親で参加する人も少なくないとか。直近の行事の打合せだけでなく、保育の話、子育て勉強会など家族全員で一緒に子育てに取り組んでいるようです。お父さんたちは別にネットワークができており「飲み会」も年数回あり交流を深めているそうです。懐が大きくみんなを受け止めてくれる園長先生はみんなのお母さん。卒園しても通信簿を親に見せる前に見せに来たり、入学・卒業の報告や成人式にも会いに来たり、むぎのこ保育園での暮らしが心地よかったことの表れかと思いました。
◆食事づくりへのこだわり
食事も大切な保育として捉え、食べる事への意欲を育てます。食材はできるだけ添加物を使用しない和食中心の給食です。メニューは野菜を中心に胚芽米・具沢山味噌汁・副食2~3品で薄味にしています。おやつはできるだけ市販のものは避け、手作りのおやつを提供しています。子どもたちが育てている畑の野菜を使って作ることもあり、作る→食べる喜びも育てています。また食器もプラスチックではなく、陶器、木、箸など子どもたちに本物を与える努力をしています。
◆ある日の給食
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・ご飯(胚芽米・白米・押し麦)
・味噌汁(キャベツ・大根・えのきだけ) ・ピーマンの小女子炒め ・切り昆布・人参・糸こんにゃく・蓮根・車麩の煮物 ・青梗菜のごまかけ
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◆お気に入りの消費材
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味噌汁、煮物、炒め物、サラダのドレッシング・・・保育園の給食のメニューでほとんど使っています。むしろごま油がないと給食が成り立たないくらい。煮物はごま油で炒めてから煮ている。
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醤油・みりん・酢・塩。どれもこだわっているからこそ、シンプルな味付けでも食材の味が引き立つ。これでなくてはならない理由がそこにある。
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大豆・金時豆・小豆 とにかく美味しくて味が濃い。よく噛めるので、給食やおやつによく登場します。基本肉と魚は使わないので(ツナ缶とじゃこなどの小魚は使用)豆製品は貴重なたんぱく源。
◆人気のメニュー
<給食>
麦入りごはん
胚芽米・白米・押し麦ブレンドのごはんが大好き
野菜のおかず
ブロッコリーの天ぷら・春巻・餃子・かき揚げ・味噌汁・切干大根の煮物・ひじき煮(大豆入り)・じゃが芋のツナ
煮・ピーマンのいりこ炒め・サラダ系とおひたし全部!
<おやつ>
キャベツ饅
小麦粉・塩・油を練って皮を作る。具はキャベツ・ひじき・ツナを和えたもの
青のりポテトビーンズ
じゃが芋と大豆を揚げ、塩と青のりをまぶす。食べ出したら止まらない美味しさで、あっという間になくなるので「大豆をお箸でひとつずつつまんでみよう!」と声がけするほど
月1お楽しみ誕生会
調理室では子どもたちをびっくりさせたくて毎月メニューを検討。サプライズ大好きとのこと。
バラのお花のアップルケーキ(りんごの薄切りでバラの花)・ハロウィンの顔つきかぼちゃ饅頭・2色のぶどうのタルト(台は餃子の皮使用)・スイカの器のフルーツポンチ白玉入り ・・・
◆お話を伺った方
石川絵里子 先生
佐々木美子 先生
早川遼 先生
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社会福祉法人にじのいえ むぎのこ保育園
〒350-0276 埼玉県坂戸市戸口457番4
049-284-8458
http://www.nijinoie.or.jp/muginoko/
狭山ひかり保育室(狭山市)
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調味料はほとんど使いません。例えば煮魚は昆布のお出汁と醤油とみりん。大鍋20人分の醤油の量はなんと「大さじ1」程度と聞いてびっくりしました。煮魚といえばこっくりお醤油色になったものを想像しますが、魚の出汁がジワジワと出ている澄んだ汁。また、しらす干し入り卵焼きは、しらすの塩分のみの味付けです。人参やごぼうなどが入った炊き込みご飯であっても素材からでる甘みを活かしたものです。ハンバーグの付け合わせの野菜も味付けなし。ほとんど味付けをしないので、人参はオレンジ色、小松菜の緑色、とうもろこしの黄色といったように素材そのものの色がクリアに器の中で輝きます。家庭では色々な味付けがあるかと思いますが、「薄味で美味しい、体に優しい、安心であることを覚えてほしい。それを知っていることが大事」とお話されていました。
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給食を作るところは調理場や給食室と呼ばれているところが多いですが、狭山ひかり保育室では「キッチン」と呼んでいます。調理場=キッチン。火を焚く所=温かいもの。ひいてはそのお料理に温かい気持ちやパワーをのせて子どもたちに届けるという意味があるそうです。 子どもたちはそれを受けとって「キッチンさ~ん おかわりくださ~い」と元気な声が飛び交っていました。
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教育の基盤を聖書においている狭山ひかり保育室では、イエスキリストの誕生をお祝いする日は給食も毎年工夫を凝らした特別メニューにしています。2024年は「どうぶつ村のクリスマス会」と題して行いました。動物たちが持ち寄りパーティをするというストーリーで、栄養士の先生が手作りした給食そっくりの粘土細工を使って、うさぎさんが「うさぎ型の白いごはん」「くまさんはフルーツを持ってきた」というようにお皿のなかに次々と美味しいお料理が並べていきどうぶつ村のクリスマス会の様子をおはなししました。そのあと、おはなしそっくりの本物の給食を見ると、自分もどうぶつ村のクリスマス会に参加している気分になり食べるのが楽しくなります。日頃の給食時も、手を合わせて「美味しいごはんが食べられる事、作ってくれた人への感謝」のお祈りをしていますが、クリスマスはおはなしを聞くので、よりイメージが広がっていくのかと思いました。また、運動会では「よく頑張りました!!」のごほうびに「メダルクッキー」を配ります。これは狭山ひかり保育室の伝統の味だそうで、にこにこ顔のおいしいクッキーをもらい、子どもたちも笑顔になります。
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器も質感や重さにこだわり、漆のお椀や陶器のお皿を使っています。みかんやりんごはそのものの形を見せてその場で切ったりむいたりします。毎日、献立には旬の果物が登場します。先生が子どもたちの目の前でみかんを3等分に手で割ると、部屋中にみかんの甘酸っぱい香りが漂っていました。分けられたみかんを今度は自分で剥いて食べます。
みかんをちょうど持てるそのかわいい手の中で、皮の質感、みかんの房、白いスジや香りを体感します。自分でむけた達成感でおいしさ倍増です。また、麺類の汁は、キッチンで盛り付けせず、大きな鍋を子ども達の目の前に運んできます。お鍋を触らなくても感じる汁の温かさや香り・・・ひとりひとりの器に盛りつけて配膳する方が給食準備は楽ですが、子どもたちの目の前で日々五感への刺激と声がけを続けています。
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ひと月の間に同じメニューが2回でてきます。初めて食べるメニューには、なんだろう?と手がでない子もいます。2サイクルにすると「この味知ってる」「この前おいしかった」など経験を重ね安心して食べる事ができます。色々な美味しさを知って、味覚の幅をどんどん広げていくことができます。
◆食事づくりへのこだわり
・献立は「手作りの家庭の味」をモットーに、シンプルながらバラエティに富むよう心がけています。
・胚芽大麦ごはんが中心の季節の野菜、海藻、豆腐、ごま、魚など、進んで食べてもらいたい食材を多く取り入れた献立です(米は卒園生が丹精込めて作った無農薬田んぼのものも調達しています)
・食事の時間は職員も寄り添って、たわいのない会話を大切にしています。「あったかいな、おいしいな、楽しいな」毎日エネルギー満タンで、豊かな感性と味覚がしっかりした元気な身体が育まれるように願って給食を作っています。
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◆ある日の給食
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・ごまみそうどん ・しらす入り卵焼き ・豚肉と里芋の炒め煮
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◆お気に入りの消費材
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めかじき
しっかり加熱をしてもふっくらジューシーに仕上がり、全く生臭くなく、骨がないので小さい子どもも食べやすい。
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全粒食パン
材料がシンプルでパン本来の小麦の味と酵母の風味などを味わえるものは他では見つかりません。保育園1年目2歳のお子さんが、おやつに全粒食パン2枚をしっかり平らげるほどです。
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パックだし
和・洋・中、どんな料理にも、この出汁を土台に使っている。
◆人気のメニュー
<給食>
お魚のフリッター
米粉、小麦粉、片栗粉とカレー粉を混ぜ、水でといた衣をかじきにまぶして揚げる
手作りふりかけ
きな粉ふりかけ(きな粉・すりごま・かつおぶし・しその葉ふりかけ)
麺料理汁もの
うどんもパスタも大好き。麺類は週に1回給食に登場。野菜や油揚げなど具沢山。乾麺の南部地粉うどんはお気に入り!
ドライカレー
豚ひき肉と野菜を炒め、カレー粉やトマトピューレで味付け
<おやつ>
フレンチトースト等
パンはおやつで食べている。トーストはフライパンに油をしき焼き上げる
野菜の素揚げ
じゃが芋・かぼちゃ・ごぼうなど。 蓮根を素揚げしてパセリをパラパラ…おかわり続出
クッキー
牛乳・たまご・小麦粉の生地をスティック状にして焼く。しっかり歯ごたえのある堅いクッキー
朝は水分補給の為に、ホットミルクやきな粉豆乳などを飲んでいます。
その他、ハッシュドポテト・ホットケーキ(人参・かぼちゃなどを入れる)・マカロニきな粉・生乳ヨーグルト(甜菜糖を少々)豆腐きな粉餅・ミルクゼリーやぶどうゼリー
◆お話を伺った方
左から 青木菜摘先生
前田典子先生
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基本情報
学校法人石川学園 狭山ひかり保育室
〒350-1323
埼玉県狭山市鵜ノ木7-18
TEL/FAX : 04-2997-8720
https://sayama-hikari-hs.jimdofree.com/
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