「都市農業を考えよう」都市近郊農業活性化フォーラム開催報告

生活クラブ埼玉、東京、神奈川、千葉からなる、生活クラブ首都圏リージョナル連帯・都市近郊農業活性化プロジェクト主催で『都市近郊農業活性化フォーラム』を、4月18日(土)生活クラブ館(生活クラブ東京本部)にて開催しました。当日は、埼玉、東京、神奈川、千葉より、組合員、生産者、NPO団体、専門家など、総勢70名を超える参加がありました。

~保全だけでなく、もう一歩すすもう~                                        

大河原まさこさん

前半は、前参議院議員・リベラル市民政治研究所代表の大河原まさこさんを招き、4月16日に成立したばかりの都市農業振興基本法についてのお話を伺いまし た。これからの都市農業にとって必要なことは「農地の保全」から「いかに農地を増やしていくか」ということ。それには市民運動が不可欠であり、宅地化した 土地を農地に戻しやすくする整備も必要だとの指摘もありました。

 

続いて、都市近郊農業活性化プロジェクトより、市民参加型の農業を都市の中で形成するための提言がありました。後継者不足の問題や従事者の高齢化、耕作放 棄地が増えていることなど、農業をとりまく課題を共有し、市民が参加しながら都市近郊農業を活性化させていくために何が必要なのかを考える場となりました。

 

 

 

 

 

 

 

~市民による都市農業の参画と地域づくりに向けて

左から山崎さん、菊一さん、濱田さん

後半は、市民による都市近郊農業参画に向け、「農と食」をテーマにし、株式会社ニッコーの山崎雅文さん、生活クラブ・埼玉の菊一敦子さん、一般社団法人JA共済総合研究所の濱田健司さんによるリレートークを行いました。

山崎さんからは、もともと生活クラブの消費材でもある冷凍食品の野菜原料を、自らの会社が耕作放棄地を開墾し、野菜を栽培、収穫し、自社工場で加工するまでの大変なご苦労を伺いました。たくさん収量があがるようにするためにたくさん種まきをしたことで、逆に収穫時にたくさん実り過ぎてしまって収穫が追いつかずに無駄にしてしまったなど、実際に農業参入することでわかった社内、外の変化について、笑いと涙を交えて語られました。

菊一さんからは、所沢のダイオキシン問題により端を発した不法投棄によるゴミ問題と食の問題から、埼玉県南の三富(さんとめ)の雑木林と農業を保全する地元生産者を支え、絆を深めた経緯を説明。そこから埼玉単協内で学び、改善のためにできることとして落ち葉掃きなどの活動を通し、今年新しく三富で協同村を立ち上げ、更に地元生産者と関係者、生活クラブ埼玉が出資して農業法人を立ち上げ、今後のロマンを語る発表がありました。
 
田さんからは、農業と福祉の課題をそれぞれで解決を図るのではなく、農業も福祉も課題を補い合う必要があり、「農福連携(農業と福祉を連携させた)」事業として都市農業をすすめる可能性と、具体的に生活クラブが果たすべき役割について提案がありました。

農業参入にあたり、点在する耕作放棄地をつなぎあわせ、より透明性のある(トレーサビリティの高い)野菜の製造販売を行っている株式会社ニッコー、三富の生産者との出会いで協同村を立ち上げ、都市住民が参画することで緑地や農地保全につながる可能性を追求する生活クラブ埼玉、障がい者就労により、障害を持つ人にとっても働き口ややりがいを見出し、農業を行う人にとっても新たな担い手を見出す事例を提示したJA共済総合研究所。
いずれも、点だったものを線に、そして面へとひろげていくことで、都市農業の活性化だけでなく地域づくりまで発展させる試みを共有することができました。

最後に「都市農業の形成に向け、個々に活動を展開するのではなく、大きなうねりとなって推し進めることが活性化につながる。そのためにも大きく連携していこう」という生活クラブ神奈川藤田ほのみさんの言葉があり、市民参加型の農業を都市の中で形成するために、私たちができることは何かを考える機会となりました。

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