森と水のおはなし館だより22号

皮むき間伐「きらめ樹」伐採~加工~施工 見学 報告

第一回12月27日「森と踊る㈱」伐採地(東京都奥多摩) 製材所(東京都武蔵五日市)

スギやヒノキの手の行き届かなくなった人工林を女性や子どもなど市民が関わって再生していく活動として、昨年7月に体験した皮むき間伐きらめ樹。私たちはまだ皮むきしかしていませんが、その後どう活かされていくのかを知るため、きらめ樹材の伐採、製材・加工・販売を既に手掛ける森と踊㈱の見学に理事、委員、職員、組合員、関係団体等総勢16人で、12月27日奥多摩に行きました。

最初に森と踊る㈱の三木さんのお話を聞きました。「めざしているのは『人と自然との共存』と『環境と経済の両立』。きらめ樹を生業としていく場合、注文と生産性のバランスをどうとっていくかにかかっている。事業が大きくなるにつれて人手不足も深刻な問題だが、ゆっくり待つ価値のある仕事です。」とのこと。その後いよいよ山へ。一年前にきらめ樹した木を伐採します。「きらめ樹の木は軽いので(立木のまま乾燥している)生の木を倒すのとは少し違う。」との説明の後、三木さんが手本を見せ、続いて参加者が手挽きで切り、切り離した上の木をすこしずつずらしていきましたが、数センチしか乗っていない状態でも倒れず、不思議で感動の波が広がりました(写真/微妙なバランスで倒れない)。倒れた木は2m位にカットし丸太置き場に運ぶのですが、女性でも担げるほど軽かったです。

昼食後製材所へ。油圧式の旧式製材機で18㎝くらいの丸太を縦にスライス実演。こうして床材になるとのこと。製材所の田中さんは無垢材は手入れして磨けば鏡のようになると表現していました。伐採の体験は森の奥深さを感じさせるもので、きらめ樹を自分たちの生活にもっと取り入れていけたらとつくづく思いました。(森委員/阿部)

 

第二回1月13日「CAFE RUNWAY」(神奈川県横浜市)「KHJ全国ひきこもり家族連絡会」事務所(東京都豊島区)

1月13日、きらめ樹施行例の見学会に前回同様構成の20人で行きました。1件目は横浜のシュタイナー哲学による病院ビル1階のレストラン「カフェ ランウェイ」。根太とフローリングを平成27年に10日間で施工。材は、静岡県富士宮のNPO「森の蘇り」のきらめ樹による檜。乾燥期間は1~2年。接着剤不使用。亜麻仁油だけで仕上げているので、手入れは水拭きのみ。初めての本格的な仕事で、大工さんから技術を教えてもらい、現在に繋がっているそうです(写真/節がそのままで美しい床)。オーナーこだわりの美味しいランチをいただきました。

 

2件目は巣鴨にある古い貸しビル2階に事務所を構える「KHJ全国ひきこもり家族連絡会」のフローリング。施工は平成28年9月、約1週間の工期。材は自前の地元奥多摩の檜のきらめ樹材。厚さは通常の15ミリよりも2倍以上厚い33ミリなので、冬でもスリッパ無しで大丈夫なほど暖かみがあります(写真/スリッパが必要ないほど暖かく、檜の香りでリラックス)。施工前は暗い色のビニールクロスだったので、無垢の檜になることで明るい印象になり、そのうえ国産材で天然乾燥なので、香りが強く、ここで働く人たちにもいい影響があるようです。また、天然乾燥では木材中に油が残るためカンナの刃が傷みづらいとのこと。見学会を通じて、私たちが便利な消費生活の中でいつのまにか忘れてしまった物の考え方、生き方まで教えてもらったような気がします。(森委員/加藤)

 


 
 

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