森と水のおはなし館だより18号

皮むき間伐「きらめ樹」 お話会と体験会 報告

荒れた植林地を元気な森にと活動しているNPO法人「森の蘇り」の理事長・大西義治さんをお招きし、お話会と体験会を開催しました。

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お話会は7月9日18時半より本部で開催、参加者26名、建築関係の仕事についている方、興味のある方など、男性参加者の多いお話会になりました。

「荒れた暗い森の存在は知っていても、自分には何もできないと思っていませんか?」そう始まった大西さんのお話は、熱帯林破壊の現状、それは日本人の暮らしの中に合板製品として広く浸透していること、合板に使われている接着剤によるアレルギー、日本の気候に合わない熱帯の木を使用することによる防腐剤の添加、それらに合わせて建築の工法や法規が変わってきていること、情報や法規が経済力に支配され私たちに間違った情報が刷り込まれ、真実が知らされていないことなどを解き明かしていきます。

そして、「きらめ樹」と呼ぶ皮むき間伐をすることにより、国土の7割近くが森林である森林大国日本の木を使おう、世界最大の熱帯雨林材輸入国・日本が熱帯原生林を破壊することをストップしようと呼びかけます。

 「きらめ樹」とは、皮むき間伐することによって森をよみがえらせ、その木を使い、製品化したり家を作ったりすることだそうです。立木のまま皮むきされた木は、そのまま乾燥していくので保管場所もいらず、1年後の木は軽くなって扱いやすく、皮むきは子どもからお年寄りまで楽しくできる、と「きらめ樹」はいいこといっぱいのようです。

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翌10日いよいよ秩父の森での体験会。秩父で有機栽培の野菜を作り、その野菜をご自分で経営するレストランで提供しているシェフの坪内さんのご自宅の裏山です。

4つのグループに分かれてスタート。と、その前にお酒と塩とお米を森の入り口の木のかけ、いのちに感謝、いのちを頂きますとの言葉とともに作業の安全を祈りました。

鎌で少し傷をつけてから、竹べらで皮をむいていきます。生き生きした木の皮はむけやすく、意外にも弱っている木の皮は中々むけません。むけやすい皮をスムーズにはがすのは、気持ちよくもあり少し心が痛い!

2~13才の子どもたちを含め、75人の参加者が心を一つにして、蒸し暑さにもめげず作業終了。オーナーの坪内さんは乾燥後のきらめ樹材を使ってツリーハウスを作りたいとか。

「きらめ樹」の良いところは、森を守るための間伐のみならず、その間伐材を積極的に使うこと、そしてそのノウハウを構築している点にあると思います。

そうそう、今は厄介者扱いの荒れた植林地も、先人たちは、後世の人のために一生懸命に植えたのだから!!     (森委員 長堀)


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