森と水のおはなし館だより17号

森に木を植える漁師・畠山重篤氏 講演会 森は海の恋人~次世代へ向けたメッセージ~ 報告

三月二十日、浦和コルソで、気仙沼の牡蠣漁師・畠山重篤氏講演会を開催し、153人の参加がありました。

畠山さんの講演では「森は海の恋人」という言葉がどのようにできたのかの説明と共に、森と海をつなげている「フルボ酸鉄」という重要な鉄のお話や、東日本大震災から現在までの舞根湾の状況など、様々な切り口での活動のお話がありました。

・森を豊かにすることが、海を豊かにするという繋がりがよく分かった

・フルボ酸鉄という鉄が、植物や海にとって重要という事を知り驚いた

・ナラ、クヌギの古い呼び名「柞(ははそ)」についてのお話が印象に残った

と何人もの方からアンケートに記入いただきました。また、生活クラブとしてツアーを企画して欲しいという方もあり、私も思わず頷きながら、アンケートを拝見しました。

「畠山さんの前向きな考え方、行動からエネルギーを頂けた」「もう一度お話を聞きたい」という声に加えて、「私に何ができるか考えたい」「今日のお話を子どもに聞かせたい」など、未来へ向けて自分も何かしたいという声が挙がったのも、畠山さんの未来へ向けての熱意が参加者に伝わったからだと思いました。森と水の委員の一人として、今回の講演会を開催で来て本当に良かったと思いました。(森と水 池田)


フルボ酸鉄

植物や植物プランクトンは成長するためにも窒素などの養分を取り入れるためにも鉄は不可欠だが、水中では鉄は重いため沈んでしまう。広葉樹の森では、落ち葉が微生物によって分解される過程でフルボ酸という物質ができる。これと鉄が結びついたものがフルボ酸鉄で、非常に安定しているため、海までイオン状態で鉄を運ぶことがができ、植物プランクトンはこれを取り入れて育つ。だから広葉樹の森からそそぐ川がある海では、植物プランクトンが多く発生する豊かな海となり、牡蠣もよく育つ。


 
 

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