森と水のおはなし館だより15号

連続講座 「暮らしと水の深い関係」 第三回報告「森林保全 水を育み、水を治めるために」

6月から3回シリーズとして実施してきた講座の最終回が、9月7日(月)に生活クラブ本部で開催されました。講師は水ジャーナリストの橋本淳司氏で、私たちが毎日当たり前に使っている水について、将来にわたって水の恵を受けられるためには森の保全が不可欠であること、川はつながっているのだから水系で連携していかなくてはいけないことなどを話してくださいました。

水に関わる人・団体が連携できれば

長野県安曇野市のわさび農家の水不足問題では、飲料水メーカーの地下水の汲み上げが原因と推測されました。しかし、実際に調べてみると一番多く使っていたのはマス養殖業者だったそうです。その後、わさび農家、飲料水メーカー、マス養殖業者と商工会及び行政が一体となって話し合い、地下水の確保のために水田に水を貯める活動へと発展させたそうです。

人工林は手入れが大事

人工林の皮むき間伐という手入れ法が紹介されました。これは木の皮をむくことで木を立ち枯れさせ、一、二年後に伐り倒して運びだすというもので、「女性でもできる」「水分が抜けて軽くなるので運搬しやすい」などのメリットがあるとか。

継続可能な社会へ向けて

特に今後において貴重な水資源を守るためにも、子どもたちへ水源の森を守り育てるための活動が大切なことを伝えていくべきとのことでした。

(森と水の委員会:青柳)


参加者の感想

・皮むき間伐の方法は合理的で、床材にするなど利用につなげやすいですね(浦和西)

・森と水を守るためには、物事を全体に見て、流域という単位で考える必要があることがわかりました(浦和東)

・木を植えただけではだめで、土壌を作るために木を植えるという考え方が必要なのだとわかりました(桶北)


理事が安曇野へ行ってきました!

橋本さんよりお誘いを受け、9月12日に安曇野市へ行ってきました。快晴の空の下、市内には豊かな湧水とマスの養殖場・わさび田が広がっていました。

安曇野市では森の再生や田に水を張っておくことで地下水の保全を計っていますが、さらに今「地下水の強化」が始まっていました。地下水を熱エネルギーとして循環利用する、イチゴとトマトのハウス栽培の実験取り組みが進められています。CO2削減にもつながり、今後の展開が楽しみです。

(瀧本・黒坂)


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