エネルギースタディーツアーPart2(東北編)

~山形県遊佐町・秋田県にかほ市・宮城県東松島市~訪問

2014 年10月19日~20日に「エネルギースタディツアー(東北編)」を開催致しました。埼玉組合員9名が参加、2日間で山形県遊佐町・秋田県にかほ市・宮城 県東松島市を回る急ぎ足の日程でしたが、自然エネルギーの共同購入事業とその現場をより深く学ぶことができたツアーでした。


~遊佐町 小水力発電/太陽光発電~ 

10月19日、遊佐町に到着するとJA庄内みどりの那須耕司氏の案内のもと、小水力発電、カントリーエレベーターの太陽光発電を見学しました。

小水力発電は農業用水路の段差を利用したもので、一見すると普通の用水路に見えます。小水力発電はこれから期待されている自然エネルギーのひとつですが、遊佐ではいち早く取り組んでいます。

遊YOU米の 乾燥調整貯蔵施設であるカントリーエレベーターはDAG自然乾燥システムと太陽光発電を併用する方式を採用しています。遊佐町共同開発米部会の菅原英児氏 も合流し、施設内を見学しました。実際にパネルが設置されているところを見るために階段で3階まで上がりました。太陽電池数896枚、パネル総面積 1,144㎡、システム容量160KW。これらは施設内の電力として使われています(余った場合は東北電力へ売電)。


~生活クラブ風車 夢風~

その後は生活クラブ風車「夢風」を見るために、秋田県にかほ市へ。㈱市民風力発電所の 高橋誠治氏と原田美菜子氏に、発電から送電までの仕組みや、雷などの緊急時の対応についての説明を受け、風車内部のメンテナンス用エレベーターや制御盤を 見学させて頂きました。夢風の支柱部分の外装には、電力供給のスキーム図やカンパをした団体名、全国の市民風車の所在地などが書かれていました。「建設や メンテナンスの苦労を感じた」や「自分たちの風車ということに感動した」「風車の電力を活用し、つながっていくために頑張りたい」など、実際に夢風を見た 組合員の思いは様々でした。風が弱く風車は回っていなかったのですが、この日は夢風のある場所のすぐそばに宿泊したので、翌日の朝に悠然と回っている夢風 を見ることができました。


~高橋徳治商店東松島新工場~

 10月20日は日本列島を横断するようににかほ市から宮城県東松島市へ。約4時間かけて、お豆腐揚げ・おでんなどの練り物の生産者、高橋徳治商店の東松島新工場に到着しました。社長の高橋英雄氏から工場屋根部分に設置されている太陽光パネルの説明を受けました。また、敷地内には小さな風車もあり、正門扉の開閉の電力に使われているとのことでした。

  その後、震災の写真を見ながら3.11から現在に至るまでを高橋社長のお話で振り返りました。震災による工場の全壊と、新工場の建設。スタッフや多くのボ ランティアの人たちによって泥まみれになった機械を洗浄しました。無理だと思っていた工場の再稼動が叶った日、高橋社長は夢のような気持ちになったそうで す。しかし、工場が再建しても多くの問題が残されているとのことでした。新工場の前には仮設住宅があるのですが、やはり3.11は未だに終わっていないこ とを実感しました。


~ディスカバリーセンター~

高橋徳治商店新工場から車で10分ほどでディスカバリーセンターに 到着。ディスカバリーセンターには日本で1台しかない科学地球儀SOS(featuring Science On a Sphere)があります。担当の阿部佑子氏から説明を受け、実際に見学。衛星から送られてきたデータをもとにリアルタイムの気候の様子、過去・未来の地 球のシュミレーション(100年後の温暖化の状況など)を巨大な地球儀で見ることができます。中でも福島第一原発事故後の放射能の拡散状況は強烈なインパ クトを残すものでした。未来に向け、自然エネルギー発電やエネルギーの共同購入と自治は私たちの世代の大きな課題であると改めて実感したスタディーツアー でした。


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